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左官屋のヒトリゴト

 
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奥深い素材感と重厚感を表現できる壁。
自然素材を使用しながらも、表面強度、ひび割れ追従性
耐水性、接着性など優れた耐久性を発揮できる壁。
調湿性能もあり、石膏ボード下地に薄塗り出来る壁。
熟練技術者を必要としない壁。
新製品の塗り壁の宣伝コピーである。
左官業界にとってありがたい壁のように思われるのだが。
熟練技術者を必要としないということは素人でも塗れる壁かも。
左官業界は簡単に楽に塗れる壁を求めてきたきらいがある。
メーカーも左官業界に買ってもらう為に簡単に塗れる壁を造ってきたと思う。
京壁、聚楽壁、繊維壁、樹脂壁等素人でも塗れる壁である。
簡単な壁を塗る事によって左官は技と誇りを捨ててきたのではないだろうか。
仕事は難しくなければ達成感も感動もない。左官の塗り壁は難しい仕事だったのである。
人々に感動を与えられるのは熟練の、鍛えられたプロの技である。
草野球、草相撲に誰が高い金を払って見に行くだろうか。
現代建築は伝統的技の職種を徹底してなくしてきた経過がある。
現代の建築が後年、桂離宮、法隆寺のように人々に感動を与える事が
出来るだろうか疑問を感じるものである。
建築の塗り壁の目的は美観と同時に気候風土から住む人を守る居住性が
必要である。
建築は居住性無くして本当の感動は人々に与えることは出来ないと思うものである。
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根子清

  • Author:根子清
  • 茨城県水戸市で左官業を営んでいます。

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