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左官屋のヒトリゴト

 
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 大手不動産がしっくいを採用して健康ハウスとして売り出すことになった。

採用されたのは大手石灰メーカーの製品である。

HPで見てみた。

 鏝塗りもあるが、塗布型しっくいとしてペイント方式のものもあり、刷毛、ローラーでどなたでも

簡単に施工することが出来るそうです。

シックハウス対策

結露や湿気の多い所

臭いの気になる所

アレルギー、アトピー対策

等などにおすすめとある。

ビニールクロスの上にも施工できます。

F☆☆☆☆も取得してある。

 自然のチカラを活かした健康エコ塗材で、日本の伝統建築「漆喰壁」を手軽に美しく

仕上げられるとある。

古来のしっくいと同じ働きをする。

 いいことずくめのようであるが、ビニールクロスの上に塗れるそのまま塗れるしっくいは無いはずである。

あるとすれば石灰の他に、F☆☆☆☆を取得してあるのだからホルムアルデヒドを発生するものが入っているものと思われる。

塗料のように薄く塗って湿気も、結露も防げるとは思えない。

 何故なら、しっくいの歴史を調べれば分かる事だが、しっくいは、土壁の表面保護材として生まれたのであって

土壁と一体でなければ、日本の高い湿気は防げないはずである。

 最近、しっくいがブームで設計家もしっくいを多く採用されるようになってきたが、しっくいを理解して採用しているとはとても思えない。

ビニールクロスの上から塗れる、下塗りなしで塗れる、合成樹脂を使用したものが殆どである。

合成樹脂を混入すれば呼吸せず、ビニールクロスと同じであるとは考えないのであろうか。

誰でも、どなたでも塗れる、塗料のようなしっくいで住まう人の健康が守れるはずは無い。

住まいの文化を正しく勉強して欲しいものである。


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根子清

  • Author:根子清
  • 茨城県水戸市で左官業を営んでいます。

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