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左官屋のヒトリゴト

 
08
 

 ハウスメーカーの広告に

「我社の高気密住宅は魔法瓶です」とあった。

また、北米式輸入住宅

「美しい上質な外観デザインと優れた気密・断熱性能が魅力の北米式2×4住宅  全館空調システム付」というのもある。

 外観も大事であるが居住環境の方がもっと大事であると思うのだが。

魔法瓶、高気密、高断熱の環境が生物にとって良い環境かはそこで育った青少年が証明してくれるであろう。

 北米の気候と日本の気候と同じである筈はないと思う。

北米、中米、南米の原住民が住んできた家は寡聞にして知らない。

 その土地の気候風土に適合した家造りがその民族の文化として伝わってきたのである。

 日本の高温多雨の夏に魔法瓶、全館空調で、内装はビニールクロスであれば高い湿気はどこにいくのだろうか。

 かっての日本民族は空調設備はなくとも、エネルギーを消費せず快適に過ごしてきた。

 家の素材は木・土・草・紙の全て自然素材であり、職人によって造られた家は手の技能の為せる芸術品に近いものであった

余計な心配だが災害で停電があったらどうするのだろうか。

 生物は順境では生き残っていく事は出来ないという。

逆境の中でしか生存は不可能といわれている。

 十分に社会貢献した高齢者にとってはご褒美という事で魔法瓶のホヤホヤ環境もいいであろう。

 しかし、これから成長する幼児、青少年にとってはホヤホヤ環境ではモヤシになりかねない。

 今、学校、自衛隊では炎天下校庭での長い訓示は出来ないという。

生徒、隊員がばたばた倒れるからである。

 私達の頃は1時間、2時間でも倒れる仲間はいなかったものである。

暑さ、寒さの無い環境で育った子供は毛細血管の発達不足で汗をうまくかくことが出来ず体温調整が機能しないのだそうである。

 炎天下での仕事は誰がやってくれるのだろうか。

国の将来を担う青少年が暑さ、寒さにに耐えられない体では日本の未来もいよいよ危ないのではと思う。


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根子清

  • Author:根子清
  • 茨城県水戸市で左官業を営んでいます。

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