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左官屋のヒトリゴト

 
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豪邸の左官工事を施工している仲間から

エコ・クイーンを塗りたいという事で技術指導に社員を行かせた。

ちょっとお目にかかれない豪邸なそうだ。

外部、内部とも塗り壁で、一人で3月からやっているとの事。

中の壁は京壁の繊維壁である。

ボンド(合成樹脂)がついているのだがそれだけでは弱いので、

強度を上げるために、接着増強剤(合成樹脂)混入しているそうである。

京壁は本来は京都の聚楽壁で土壁である。

戦後、建築の工業化の中でラスボードに石膏プラスターを塗り、仕上げは漆喰に代わり、繊維壁が生まれた。

聚楽壁も繊維壁であり、この壁は湿気に弱く長い間には表面が崩れる壁であった。

其れを防ぐ為にボンドの混入がされたのである。

ボンドが混入されれば湿気を吸収できない事はわかっているのだが目先の儲けに

走った、メーカー、左官業界は塗って塗って大いに儲けたのである。

ボンドを増量すれば強度は増すが湿気を吸収する機能は殆どなくなるのである。

そこには住む人のためにいいものを、最高のものを提供するという考えはない。

これでは折角の豪邸も形無しである。

沢山の豪邸を見てきたが日本の住文化を知らない人が多いようだ。

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  • 茨城県水戸市で左官業を営んでいます。

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