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左官屋のヒトリゴト

 
26
 
「豊かさの中で」

 最近の社会面を見ると、子供が親を殺す、親が子供を殺す、苛め、不登校と子供達と大人との間の関係が何か心の中を隙間風が吹きぬけるような寒さが感じられます。
 現代のような暖衣飽食の時代に生きる子供達は本当に幸せなのか考えざるを得ません。
生物は厳しい環境の状態の中でしか成長、生成発展は不可能であると、ロケット工学で著名な糸川教授が書いています。
 現代の子供達は望んで今の環境、時代を選んで生まれて来た訳ではないと思う。
大人として、人生の先輩として子供達に生きる、生き抜いていく上での厳しさというものをどのように教えていけば良いのか真剣に考えて見たい。

 次の小文は、海外からに日本に留学に来ている一人の留学生の記事である。
留学生による日本語スピーチコンテストで中国の男子留学生は
「お母さんの涙」という演題で
「卵も食べられない貧しい生活」
の経験を話してくれた。
 彼が幼かった日に文化大革命があった。祖父が仕事を失い、父親一人の給料で七人の家族の生活を支えていた。そこに弟が生まれ生活は一段と苦しくなった。
そんなある日、夕食にニラ炒めが出された。産後のためベットで食事を摂っていた母のおかずに黄色いものが混じっていた。
卵だ。祖母が特別に作ったものだった。
 「おかずが違う、どうしてなの」と泣きながら言った彼を父と祖母は慰めたが、母は泣いていた。
あわてた彼は「ごめんなさい、泣かないで」と母に縋りついた。

卵が貴重であり、家族全員で食べる事は出来なかった。それでも家族は温かく助け合って暮らしていた。
こんな環境で育った彼はいつも「お母さんの涙」を思いだしながら勉学に励んでいる。

日本でもアルバイトをしながら学んでいる。貧しい生活からきっと抜け出して見せると。
世界には卵も食べられない貧しい人が一杯いるということで、ユニセフの募金活動に参加し、クラスの友達から、十円、百円のお金を集めている。
飢餓地域のお母さんたちに届く事を願って。

「貧しさは」それ自身が教師だ。これを克服するために、「努力」することを教え、貧しい人への「思いやりの心」育ててくれる。
逆に豊かさは教育にとってマイナスかもしれない。
「豊かさは往々にして人の心を狂わせ、努力する大切さを失わせる」と。

 これからの未来を背負っていく子供達に、「逆境に耐える力」、「逞しく生きる力」、「人間としての思いやりの心」を正しく導いていきたいものだ。
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