左官屋のヒトリゴト

 
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数学者で作家の藤原正彦氏が父の教えについて語っている
幼い頃から言い聞かされたのは

「卑怯なことは死んでもするな。弱いものが苛められているのを見て
見ぬふりをして通り過ぎたら、おまえ自身が卑怯者だ」と

「貧しい家の子が苛められていたのを力ずくで助けた時は
《よくやった》と、これまで無かったほど褒められました」

父の次郎さんは江戸末期に生まれた祖父から四書五経の素読を
はじめ、武士道精神を吹き込まれた

それを兄弟の中でもとりわけいたずらだった藤原さんに叩き込んだ

「卑怯や惻隠の情に加え、正しいと思ったことは損得を度外視しても貫け」と

思春期の頃は父を批判的にみていた
「夏はステテコ、髭も剃らず、書斎に籠もりっきりで原稿ばかり書いている父が嫌いだった。
真面目一辺倒でスマートじゃない。父のようにはなりたくないと思っていた」

再び次郎さんを身近に感じるようになったのは数学者と物書きの二束の草鞋を履くようになった頃から。
父の姿が自分に重なった

朝早く職場に出かけ、昼休みに仮眠。帰宅後は夕食を取るやいなや

闘いだ、闘いだ」書斎への13段の階段を上がった父

役所勤務と作家と二つの厳しい世界で、克己の精神を貫き頑張ってきた
父の背中を父の背中を藤原さんはいつも思い出すのだそうだ

藤原さんの父にはおよびもないが、
93歳で亡くなった父からは武士道ならぬ職人道を教えられた
普段は静かな父だったが怒ると手がつけられなかったものだ

仕事に対しては一切の妥協はなく相手が誰でも喧嘩した
職人として守るべきマナー違反は特に厳しく叱った

若いときはそんな父が嫌いで反抗したものだが

年齢を重ねるにつれて父は到底越すことの出来ない壁として聳えている
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