左官屋のヒトリゴト

 
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04
 
建設業の職人不足は予断を許さない状況にある

地方では地元大手建設会社が、型枠大工、鉄筋工不足で、RC造の受注を
控えざるをえない状況にまで追い込まれている

労務不足は、リーマンショックの建設不況で、職人が転業したのが大きな原因と言われているが

根本的な原因は、建設業界が長年対策を怠ってきた若手技能者の入職問題であろう

建設現場で働く、24歳以下の若者が激減しているし、入職者も1割を切っている
殆ど入ってこないということである。

この職人不足の対策として

大手ゼネコンでは外国人技能実習生制度を利用する動きが出てきた

省力化工法、なるべく現場の手間を減らす、職人を減らす工法へ
一時流行したプレキャスト・コンクリートにする方法が高層マンション等で普及しているようである

著名な建築コンサルタントは

今後の恒常的な職人不足を考えると、現場省力化工法を旨とした工業化建築システム、
或いはプレキャスト・コンクリート等の省力化工法を取り入れるべきと
談じている。

省力化工法、工業化工法、外国人労働者の採用は
一時的な労務者不足の解消にはなるとは思うが
若者の建設業への入職をはかり、技能工を養成するシステムを考えないと
根本的な職人不足解決にはほど遠いのでは

省力化工法、工業化工法は職人側から見ると

職人の一番儲かる場所を無くし、手間暇の掛かる仕事の部分を残した工法に見える

左官業界で言えば一番利益が出るのは壁塗り、床塗りであったが
省力化工法、合理化工法により
壁はコンクリート打ち放し仕上げ、GL工法、床はコンクリート直押さえに変わってしまって約40年

左官業界は請け負い施工が不可能になり、多くの若手技能者が左官業界を去ってしまった

また、儲からない左官業界には若者が入らず、平均年齢が60歳と高齢化してしまっている

職人不足の根本的解消には若者に建設業を、建築のものづくりを魅力あるものにして、入職を促進し
日本の若者を建設業界に取り込んでいく対策が重要なのではないかと思う

省力化工法、工業化工法だけで建築は完成しない
職人の技能が必要とされている

儲からない部分の仕事をさせられ、誇りも、感動も、喜びもなく、精算金を値切られ状況では
職人は子供に自分の仕事を継げとは言わないだろうし、子供も継ぐ気持ちはさらさら無いであろう
職人が誇りを持って、自分の仕事を子供に、世間に、社会に語れるような建設業にしたいものだ

日本の建築文化を担ってきた職人技能の維持継承はどうなるのだろうか
一抹の不安を感じざるを得ない


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Comment

2014.10.27 Mon 15:49  |  

おっしゃる通りだと思います!
家づくりは本来素晴らしい技術を発揮する場所が、いつしかただの作業場になりさがってしまったような気がしてなりません。

取り込むような前向きな政策と、公共事業の時期の平準化をお願いしたいと思います。
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