左官屋のヒトリゴト

 
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業界新聞のコラムにリフォームの記事があった
昨年自宅をリフォームした際に「絶対手を加えないほうが方がいい」と
和室の改修を大工に断られた

大工の言い分は「同じものを建てることはなかなか出来ない」と寝ぼけたことを言う

同じものをつくろうと思っても木材が手に入らない上、職人が見つからないと言うのだ
築40年以上を超える我が家の和室大工が改修を断ったものの
素人目にはただの日本家屋にしか見えない

「昔は、こんな家ばっかりだったのだが、今の時代に建てるのは贅沢なことだ」と大工は続けた
昔はできた事が、今では貴重なものになってしまったらしい

もう一つの例として、著名な建築家の設計の公共建築で
内外ともコンクリート打ちっ放しの建築を紹介している
型枠大工が頑張りで曲線のある外壁、多面的内壁と苦労し2ヶ月おくれの完成となった

監督員は、「世界一の施工だったよ」と自慢したと言う

日本家屋と、コンクリート打ちっ放しの比較は難しいだが
コンクリート打ち放しが分かって、日本家屋の素晴らしさが分からないのは残念である

日本にはブルーノ・タウトが感動し絶賛した木造の桂離宮がある
その技能を継承しているが、宮大工、数奇屋大工、町屋大工であり
記者の家をつくった大工さんであると思う

明治になって、日本に来た外国人は日本のあらゆるものを絶賛している
渡辺京二氏の「逝きし世の面影」で日本の和室を絶賛するモースの話を紹介している

日本の家屋はその極端なシンプルさ、絶対の清浄と洗練、畳、襖紙、壁
杉板張りの天井----それらの中間色がかもし出す雰囲気は憩いを与え
部屋を極度に静かなかつ洗練されたものにする

簡素で、質素ですらあるが地味で優雅さのある部屋である
欄干のデザインも素晴らしい

日本人は芸術的意匠とその見事なできばえを称揚することができる人々なので
職人が叩き大工でない、一個の芸術家的意欲を保持しているとしか思えないと述べている

職人と、お客が切磋琢磨し、職人は技能を磨き、お客は目を肥やして
普段使用する道具、家屋、小間物等すべてのものに、外国人が

芸術品と感嘆する程のものを作り上げたのだろう

記者の家屋が記者の目には、ただの日本家屋にしか見えなかったのは残念である

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